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「スピノエース顆粒水和剤」適用拡大


 土壌放線菌「サッカロポリスポラ スピノサ」が産出するスピノサドを有効成分とする「スピノエース顆粒水和剤」の適用が拡大になりました。(2001年8月22日付)
「いちご」「きゅうり」新たに使えるようになり、ミカンキイロアザミウマなどスリップス類の被害に悩まされていた生産者の方々には朗報と言えます。
最近の薬剤のトレンドとも言える2,500〜5,000倍の高希釈倍率で使用しますが、「少量を調整しにくい」とか「見かけの単価が高いので買いにくい」などとの意見も聞かれるように、100gで5,000円少々とかなりお高い部類に入る薬剤です。
そこで「アザミウマ類」に限った裏話をひとつご紹介します。
スピノエースはりん翅目、アザミウマ類及びマメハモグリバエに効果がありますが、中でもアザミウマ類に対する活性が高いようです。現在市販されている薬剤の中でもアザミウマ類への効果はピカイチで、登録倍率の5,000倍どころか10,000倍程度でも充分な効果が認められるとのことです。(効果の残効や安定性を考えると5,000倍での使用をお勧めしますが…)
同じような殺虫スペクトラムを持つ剤に「アファーム乳剤」がありますが、りん翅目害虫に対する効果はアファームが優れ、アザミウマ類に対する効果はスピノエースが勝るようです。
従って対象害虫がりん翅目主体(コナガ、アオムシ、ヨトウムシ)の場合はアファームを切り札的に使用し、アザミウマ類(ミカンキイロアザミウマ、ミナミキイロアザミウマなど)主体の場合はスピノエースを切り札として使うのが良いようです。



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