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納豆菌の仲間である「バチルスズブチルス」を主成分とした「ボトキラー水和剤」が平成14年8月13日付けで適用拡大になりました。

今回の適用拡大の目玉

バチルスズブチルス剤の使用回数の制限が解除されたこと
です。

つまり、「ボトキラーを何回使ってもいいですよ!」ということです。

 ボトキラーのような生物剤の特長として、耐性菌の発現がないこと、人畜に対する安全性が極めて高いことがあげられ、「低濃度のものでもいいので、できるだけ回数を使う」ことが剤の特性を活かして効果を上げるポイントでした。ところが今までの登録内容(散布回数制限8回)だと、今回適用拡大となった常温煙霧法でも連続処理が8回しかできなかったわけです。今回、散布回数制限が解除されることによって、生物剤の特性を充分に引き出せる使用方法が認められ、今後適用拡大が見込めるダクト散布などの方法と併せることで極めて省力的な灰色かび病、うどんこ病の防除が可能になることになります。

ボトキラー水和剤の登録内容(平成14年8月13日付け)
作物名 適用病害 希釈倍数 使用液量(10a) 使用時期 使用回数 使用方法
ぶどう 灰色かび病 1000倍 200〜700L 開花期〜収穫前日まで 散布
なす 150〜300L
トマト
いちご
うどんこ病 収穫前日まで


作物名 適用病害 使用量 使用液量(10a) 使用時期 使用回数 使用方法
トマト 灰色かび病 300g/10a 6〜10L 開花期〜収穫前日まで 常温煙霧

ボトキラーの混用適否表

ボトキラーが効果を発揮する仕組み