意外と簡単!イチゴのIPM(総合防除) アザミウマ編(1)
ハダニ防除編(ミヤコカブリダニの時代)から続く
2010年現在、イチゴのIPMで最も難防除害虫なのがアザミウマ類(スリップス類)でしょう。
防除が困難な理由として挙げられることは、
しかしながら難防除であればあるほどIPMの手法は効果的といえるでしょう。
なぜなら数ある防除方法を自由に組み合わせることができるからです。
1.まずハウス内にアザミウマを入れないこと
→害虫は雑草を伝わって圃場に侵入します。
→ハウス周りの除草を徹底することや、シルバーマルチ、グランドシートなどで土を被服することで、アザミウマの侵入は確実に減ります。
また、シルバーマルチの外側にネットでついたてを作るのも効果的な方法です。
この方法は、アザミウマがネットの目をすり抜けて直接ハウス内には入れない習性を利用したものです。
比較的粗い目合い(1mm程度)のネットであっても、アザミウマは一度ネットに引っかかります。
その先(ハウス側)には白い乱反射シートが敷いてあり、これによりアザミウマが飛翔できなくなってハウス内に入らなくなる方法で、試験結果によれば0.6mm目合いのネットをハウスの開口部に直接張るよりも、アザミウマの侵入数が10分の1になったそうです。
防虫ネットの展張はもちろん効果的です。
以下にネットの目合いとそれにより侵入を阻止できる害虫を紹介します。
目合い 害虫の種類
•2~4㎜以下 オオタバコガ、ヨトウガ類
•1.0㎜以下 ヨトウムシ類
•0.8㎜以下 アブラムシ類
•0.5㎜以下 アザミウマ類
•0.4㎜以下 コナジラミ類
侵入させないもう一つの方法は粘着トラップでの捕殺です。
開口部の外側に粘着トラップ(ホリバーロール)を直管パイプとパッカーで設置して、外からのアザミウマの侵入を防ぎます。
(この圃場の場合除草されていないのが片手落ちなのですが・・・)
(写真はトマトの圃場ですが・・・)侵入したアザミウマを黄色や青の粘着トラップで捕まえてしまう方法も効果的です。
粘着トラップを防除目的に利用する場合、10a当り100~500枚程度を作物の10cm程度上に吊るします。
以上、まずはアザミウマを圃場に「入れない」いくつかの方法をご紹介しました。
粘着トラップのお求めは
Savegreen Web Shopでどうぞ
2010年現在、イチゴのIPMで最も難防除害虫なのがアザミウマ類(スリップス類)でしょう。
防除が困難な理由として挙げられることは、
- 効果的な薬剤が少ないこと
- アザミウマ類は増殖が早いこと
- 増殖量が多く、物理的防除では限界があること
- 有効な天敵が少ないこと
- 移動距離が比較的長いこと
しかしながら難防除であればあるほどIPMの手法は効果的といえるでしょう。
なぜなら数ある防除方法を自由に組み合わせることができるからです。
1.まずハウス内にアザミウマを入れないこと
→害虫は雑草を伝わって圃場に侵入します。
→ハウス周りの除草を徹底することや、シルバーマルチ、グランドシートなどで土を被服することで、アザミウマの侵入は確実に減ります。
また、シルバーマルチの外側にネットでついたてを作るのも効果的な方法です。
この方法は、アザミウマがネットの目をすり抜けて直接ハウス内には入れない習性を利用したものです。
比較的粗い目合い(1mm程度)のネットであっても、アザミウマは一度ネットに引っかかります。
その先(ハウス側)には白い乱反射シートが敷いてあり、これによりアザミウマが飛翔できなくなってハウス内に入らなくなる方法で、試験結果によれば0.6mm目合いのネットをハウスの開口部に直接張るよりも、アザミウマの侵入数が10分の1になったそうです。
防虫ネットの展張はもちろん効果的です。
以下にネットの目合いとそれにより侵入を阻止できる害虫を紹介します。
目合い 害虫の種類
農林漁業金融公庫「技術の窓№1180」より
侵入させないもう一つの方法は粘着トラップでの捕殺です。
開口部の外側に粘着トラップ(ホリバーロール)を直管パイプとパッカーで設置して、外からのアザミウマの侵入を防ぎます。
(この圃場の場合除草されていないのが片手落ちなのですが・・・)
(写真はトマトの圃場ですが・・・)侵入したアザミウマを黄色や青の粘着トラップで捕まえてしまう方法も効果的です。
粘着トラップを防除目的に利用する場合、10a当り100~500枚程度を作物の10cm程度上に吊るします。
以上、まずはアザミウマを圃場に「入れない」いくつかの方法をご紹介しました。
粘着トラップのお求めは
Savegreen Web Shopでどうぞ