意外と簡単!イチゴのIPM(総合防除)ハダニ編(ミヤコカブリダニ登場)
ハダニ編(チリカブリダニ)から続く
イチゴにおけるハダニの生物防除はミヤコカブリダニ(商品名:スパイカル)の登場で効果の安定がなされました。
ハダニしか捕食しないので耐飢餓性に乏しいチリカブリダニに対し、ハダニのみならずコナダニなどの土の中にいる微小昆虫に加え、ホコリダニの卵や花粉までも食べて生き延びることができるミヤコカブリダニは圃場への定着性がとてもよかったのです。
また温度条件にも比較的強く、厳寒期や春先の高温期にも元気に活躍してくれています。
チリカブリダニは圃場での定着を確認するのに苦労しましたが、ミヤコカブリダニはハダニが寄生して上から見て葉緑素が抜けているような葉上で比較的簡単に見つけることができます。
ハダニが発生している場所ではかなりの頻度でミヤコカブリダニも定着が確認でき、「抑えてくれてるなぁ」的な防除効果を実感できるのもこの天敵の良いところでしょう。
写真:ハダニを捕食中
ミヤコカブリダニの登場により、天敵導入の時期を生産者の皆さんが自分で決められるようになったわけです。
つまりチリカブリダニの時代は基本的にハダニの発生状況を確認してからの導入でしたが、ミヤコカブリダニであれば薬剤散布をしてハダニ密度を限りなく低くした後の導入ということで、スケジュール放飼ができるようになったということです。。
そんなわけで2010年の年末時点では、イチゴの定植が終わり土耕栽培の場合であれば、マルチをして施設にフィルムを展張した後に薬散してからミヤコの導入という流れができています。
ハウスにフィルムを張りっぱなしの高設栽培であれば、定植後にハダニの防除をしてからミヤコの導入ということで、大変にスッキリした流れで天敵の導入ができるようになりました。
また秋にはミヤコ→春先にチリ、という体系や、ハダニの発生が春先になっても見受けられないときはミヤコ→ミヤコの体系を選ぶこともでき、チリカブリダニとミヤコカブリダニの特性を活かした天敵によるハダニの防除にバリエーションを持てるようになりました。
このバリエーションを選択することで、より効果的にハダニを防除できるようになったことは言うまでもありません。
アザミウマ防除編へ続く
イチゴにおけるハダニの生物防除はミヤコカブリダニ(商品名:スパイカル)の登場で効果の安定がなされました。
ハダニしか捕食しないので耐飢餓性に乏しいチリカブリダニに対し、ハダニのみならずコナダニなどの土の中にいる微小昆虫に加え、ホコリダニの卵や花粉までも食べて生き延びることができるミヤコカブリダニは圃場への定着性がとてもよかったのです。
また温度条件にも比較的強く、厳寒期や春先の高温期にも元気に活躍してくれています。
チリカブリダニは圃場での定着を確認するのに苦労しましたが、ミヤコカブリダニはハダニが寄生して上から見て葉緑素が抜けているような葉上で比較的簡単に見つけることができます。
ハダニが発生している場所ではかなりの頻度でミヤコカブリダニも定着が確認でき、「抑えてくれてるなぁ」的な防除効果を実感できるのもこの天敵の良いところでしょう。
写真:ハダニを捕食中
ミヤコカブリダニの登場により、天敵導入の時期を生産者の皆さんが自分で決められるようになったわけです。
つまりチリカブリダニの時代は基本的にハダニの発生状況を確認してからの導入でしたが、ミヤコカブリダニであれば薬剤散布をしてハダニ密度を限りなく低くした後の導入ということで、スケジュール放飼ができるようになったということです。。
そんなわけで2010年の年末時点では、イチゴの定植が終わり土耕栽培の場合であれば、マルチをして施設にフィルムを展張した後に薬散してからミヤコの導入という流れができています。
ハウスにフィルムを張りっぱなしの高設栽培であれば、定植後にハダニの防除をしてからミヤコの導入ということで、大変にスッキリした流れで天敵の導入ができるようになりました。
また秋にはミヤコ→春先にチリ、という体系や、ハダニの発生が春先になっても見受けられないときはミヤコ→ミヤコの体系を選ぶこともでき、チリカブリダニとミヤコカブリダニの特性を活かした天敵によるハダニの防除にバリエーションを持てるようになりました。
このバリエーションを選択することで、より効果的にハダニを防除できるようになったことは言うまでもありません。
アザミウマ防除編へ続く