農薬の系統 |
商品名 |
使用倍率、量 |
使用時期 |
使用回数 |
抗生物質剤 |
ポリオキシンAL水溶剤 |
5000倍 |
7日前まで |
5回以内 |
ポリオキシンAL乳剤 |
1000倍 |
7日前まで |
5回以内 |
ポリオキシンAL水和剤 |
1000倍 |
7日 |
3回以内 |
特性と使用上の注意:
速効的だが残効が短い。展着剤加用で効果上がる。
灰色かび病、芽枯病にも登録がある。薬害は少ない。 収穫中は使わない。 |
キノキサリン系剤 |
モレスタン水和剤 |
2000〜4000倍 |
前日 |
2回以内 |
特性と使用上の注意:
予防と治療効果があり速効的。ハダニにも登録されている。高温時や幼苗,軟弱苗に対する使用は薬害のおそれがある。 |
有機銅剤 |
サンヨール乳剤 |
500〜800倍 |
定植前 |
1回(瞬間〜5分間浸漬) |
500〜1000倍 |
前日 |
散布と浸漬あわせて6回以内 |
特性と使用上の注意:
保護殺菌剤。浸透性がある。高温時には薬害を生ずるので注意。灰色かび病にも登録がある。ハダニ、アブラムシに副次的な効果が期待できる。
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無機硫黄剤 |
サルファーフロアブル |
500〜1000倍 |
― |
4回以内 |
特性と使用上の注意:
硫黄は親油性なので、脂肪分の多いうどんこ菌細胞内への透過性が強く効果的。アルカリ性薬剤やマシン油乳剤と混用しない。
マシン油乳剤散布後15日以内の近接散布を避ける。高温時には薬害の恐れあり。収穫期には果実に汚れを生じるおそれがある 。 |
アニリノピリミジン系剤 |
スカーラフロアブル |
1000倍 |
前日 |
2回以内 |
フルピカフロアブル |
2000〜3000倍 |
前日 |
3回以内 |
特性と使用上の注意:
浸透性あるが,予防効果が主体。灰色かび病にも登録がある。 |
DMI剤 |
サルバトーレME液剤 |
2000〜3000倍 |
前日 |
3回以内 |
サプロール乳剤 |
2000倍 |
前日 |
5回以内 |
トリフミン水和剤 |
3000〜5000倍 |
前日 |
5回以内 |
トリフミンジェット |
50g/400u |
前日 |
バイレトンくん煙顆粒 |
5g/100u |
前日 |
3回以内 |
バイコラール水和剤 |
5000倍 |
前日 |
3回以内 |
ルビゲン水和剤 |
4000倍 |
前日 |
3回以内 |
ルビゲンくん煙剤 |
40g/200u |
前日 |
ラリー水和剤 |
4000〜8000倍 |
前日 |
3回以内 |
ラリー乳剤 |
5000倍 |
前日 |
ポジグロール水和剤5 |
1000〜2000倍 |
前日 |
3回以内 |
サングロール |
10g/100u |
前日 |
特性と使用上の注意:
予防治療効果があり特効薬。浸透移行性があり、残効性、耐雨性に優れる。剤によっては特定の品種、高温時、幼苗、軟弱ぎみの株に薬害を生ずるおそれがある。多用すると耐性菌が発生するおそれがあり、交差耐性を示すものが多い。トリフミン,ポジグロールはじゃのめ病に,バイコラールは炭疽病,輪紋病に登録がある。
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脂肪酸グリセリド乳剤 |
サンクリスタル乳剤 |
300倍 |
前日 |
3回以内 |
特性と使用上の注意:
治療効果が高く速効的。ハダニ、ワタアブラムシにも登録がある。耐性菌発現の恐れがない。高温時薬害注意。トリアジン、ユーパレン、キャプタンとの混用禁止。ストロビルリン系剤との近接注意。ジーファインとの混用が効果高い。 |
オレイン酸ナトリウム液剤 |
オレート液剤 |
100倍 |
前日 |
5回以内 |
特性と使用上の注意:
治療効果が高い。残効には乏しい。高温時薬害注意。他剤との混用注意。 |
炭酸水素ナトリウム・無水硫酸銅水和剤 |
ジーファイン水和剤 |
1000倍 |
前日 |
6回以内 |
特性と使用上の注意:
治療予防効果に優れ、発病初期の防除効果が高い。人畜にきわめて安全性が高い。最終的に作物に吸収され,炭酸水素イオンは光合成の原料として利用される。耐性菌が出にくく、他剤の耐性菌に有効である。サンクリスタルとの混用が効果的。 |
炭酸水素カリウム水溶剤 |
カリグリーン |
800〜1000倍 |
前日 |
8回以内 |
特性と使用上の注意:
速効性に優れ、発病初期の防除効果が高い。人畜にきわめて低毒性。カリウムによる肥料効果がある。耐性菌は発生しにくく、他剤の耐性菌に有効である。強酸性薬剤と混用しない。
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炭酸水素ナトリウム水溶剤 |
ハーモメイト水溶剤 |
800〜1000倍 |
前日 |
8回以内 |
特性と使用上の注意:
治療効果が高く、発病初期の防除効果が高い。人畜にきわめて安全性が高い。単剤で使用し,他剤と混用しない。展着剤を加用すると効果的。最終的に作物に吸収され,炭酸水素イオンは光合成の原料として利用される。耐性菌が出にくく、他剤の耐性菌に有効である
。 |
ストロビルリン系剤 |
アミスター20フロアブル |
1500〜2000倍 |
前日 |
苗床4回以内,本圃3回以内 |
ストロビーフロアブル |
3000〜5000倍 |
前日 |
3回以内 |
特性と使用上の注意:
予防と治療効果があり、浸透移行性がある。高温多湿条件や軟弱苗、あるいは浸達性を高める展着剤を加えると薬害を生ずるおそれがある。多用すると耐性菌が発生するおそれがある。アミスターは灰色かび病,炭疽病に登録がある。
混用注意。 |
グアニジン系剤 |
ベルクート水和剤 |
1000倍 |
育苗期 |
5回以内 |
4000倍 |
前日 |
2回以内 |
特性と使用上の注意:
予防剤。炭疽病にも登録がある。他剤耐性菌にも有効。汚れ注意。 |
グアニジン系・ヒドロキシアニリド系混合剤 |
ダイマジン水和剤 |
2000倍 |
前日 |
2回以内 |
特性と使用上の注意:
特性の違う2剤を混合することで予防効果と残効性を併せ持つ。既存剤の耐性菌にも有効。 |
ピラゾール系剤 |
ピラニカEW |
2000倍 |
前日 |
1回 |
特性と使用上の注意:
ハダニ、アブラムシの同時防除が可能。 |
天敵糸状菌(タラロマイセス・フラバス)製剤 |
バイオトラスト水和剤 |
1000〜2000倍 |
前日 |
無制限 |
特性と使用上の注意:
育苗期から3週間に一度の定期散布で効果が高い。人畜に対する安全性が極めて高い。炭そ病に登録がある。他剤との混用、近接散布に注意。 |
天敵細菌(バチルス ズブチリス)製剤 |
ボトキラー水和剤 |
1000倍 |
開花期〜前日 |
無制限 |
特性と使用上の注意:
気温10℃以上で使用。予防効果しかないので、発病前〜発病初期にできる限り短い間隔で散布する。天敵類やミツバチに影響がない。灰色かび病にも登録されている。殺菌剤との近接、混用注意。 |