■乾燥花粉の与え方
マルハナバチにとって花粉は幼虫の餌、巣の材料、それから女王蜂の栄養源になります。
「花粉を集める理由」でも紹介しましたが、花粉が不足すると幼虫の育成を放棄して巣の外に幼虫を出してしまうので、巣の寿命が短くなってしまいます。
マルハナバチが導入された当初は、乾燥花粉を与えるとトマトの花に行かなくなってしまうなどと言われたこともありましたが、決してそんなことはありません。
トマトの花が少なかったり、環境により花粉が充分に出ていない時期には積極的に花粉を与えてください。花粉の多い少ないは花につくバイトマークの濃さで判断します。バイトマークが強くつくようなら花粉が不足しています。
このくらい強くつくと花粉不足が考えられるので、
与える乾燥花粉の量を増やしてください。
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一回に与える量はこさじ一杯くらいを目安にします。
最初に与えるのは巣が到着したときです。以後バイトマークや花の花粉量から判断して与える間隔を決めます。 与える時間は夕方になってハチが巣に戻ってからが良いようです。
バイトマークが強くつくようなら毎日、バイトマークが薄いようなら2〜3日おきに与えてください。与えた花粉が巣を覆っている綿の上に残っていれば、追加で与える必要はありません。
また薬剤散布などで巣を開けないときや、花粉が出ていないためにハチが花に行かないようなときも忘れずに花粉を与えてください。
積極的に花粉を与えた場合、与えなかったときと比べて巣の寿命は長くなる傾向にあります。
マルハナバチの巣箱には数十グラムの花粉が付いてきますが、無くなった場合は専用花粉があるのでそれをお求めになるようにしてください。
受粉活動中の「クロマルハナバチ」
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一般的には「セイヨウマルハナバチ」が使われていますが、日本の在来種である「クロマルハナバチ」が昨年から商品化されました。
「ナチュポールブラック」として販売しています。
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